
ゴーストマスカレードの主眼は、「匿名で作成されたゴーストを先入観なしで楽しむ」です。
作者当ての要素もありますが、まずはまっさらな気持ちで参加作品を楽しんでみてください。
作者当ては十分に楽しんだ後で、特にお気に入りのゴーストについて思いを馳せてみるで良いと思います。
この企画の元となったのは、ゴースト回覧板3rdのイベント雑談スレの1-25のレスです。
かつてのイベントの良し悪しを議論している部分で、とくにこの21-25はこのイベントそのままな部分ですね。
自分はかつての企画を知らないので何も論じられませんが、この25レスはとても参考になります。
これは個人的な考えですが、作品というのは作者という影響から逃れられないように思います。
自分は作品と人格はなるべく切り離すべしという考えですが、日本語では「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」、英語では「He who hates Peter harms his dog.」(ピーターを嫌いな人が彼の犬を傷つける)と一般化されているように、作者の人格というのは所持品や創作物に対しても嫌でもついてまわるものなのでしょう。
これらが合わさって、なるべく作品についてまわる作者性を分離した企画として、ただしそれだけではパンチが弱く、さらに後々著作権が面倒なことになりそうだったので、答え合わせとして作者を公開するという形を取ってゴーストマスカレードは生まれました。
本来は「作者を考えずに純粋に作品を楽しむ」が第一の狙いなので、作者当てにはそこまでこだわらないでください。
まずは作品を楽しんでください。
さて、このゴーストマスカレードはそれ以外にも主催として色々と理想も詰めてあります。
参加時には、「本文に作者名(第2回では追加してURL)のみ」、あとがきも「本文を全て転載するのであとがき以外書かない」とルールを決めています。
これは「不要なコミュニケーションコストを最小限にする」という狙いがありました。
知らない人が開催するイベントへの参加はこのコミュニケーションコストが高くなりがちです。
面白そうな企画であっても、気を使って主催者へ参加表明をして、参加後もお礼などをしなければならないだろうかと頭を悩ませることになります。
個人的に、これは無駄なコストだと思っていて、そういった余計なコストを極限まで切り詰めた企画として立ち上げました。
その結果、参加方法はメールのみとし、チャットなどでは生まれがちな社交辞令なども全て切り捨てようとしています。
第1回は手探りだったので色々と考えが足りない部分もあったのですが、第2回は前回の問題点をなるべく修正しようと務めました。
まず、第1回での問題点は「誰が参加しているのかすら分からないので雲をつかむような話になりがちだった」ということです。
その上で、参加していないことを表明するとネタバレになってしまうということで、企画参加していない方にまで思慮を強要することになったというのが痛恨です。
そのために第2回では事前に全参加者を表示するという形式にしています。
これはこれで、企画自体が「袈裟」になる可能性はあるのですが、参加者当てにもう少しスポットを当てること、企画の外にまで影響を及ぼさないことなどを加味し、このような形としました。
他にも「絵柄で作者が推定されてしまう」という問題もあったため、今回は事前に複数名の方に協力をお願いし、マスターシェルを別の方に描き下ろしてもらって参加するように依頼しました。
こちらは依頼した方の全員が承諾してくれたため、絵柄での特定を難しくして純粋にゴーストの内容での作者当てに少しは役立てたかなと思っています。
その他に、第1回では機能作成代行を掲げましたが、こちらはチャットを必要とすると書いたせいか相談はゼロでした。
そこで第2回では一切の手続きを省略し、デバッグ代行を行いました。
「早いうちに提出された作品に関しては、スクリプトを隅々まで見て問題がありそうな部分をメールで指摘する」というものです。
メールでの低速のやりとりということもあり、締切が近いと間に合わなくなるために05/24まで行うことにしていました。
こちらは他の方からも口コミという形で広まったこともあり、1週間前までに30件以上の提出があって目を回しながらデバッグ作業をしておりました。
後半は初回起動のみ確認するという第1回と同じ形式としています。
今回は、「大きなバグがあるけど作者と名乗れないし修正も出来ない」と思い置くことになる参加者の方をかなり減らせたかなと思います。
案内ゴーストにも少し手を加えてあります。
今回は外出自粛の期間と重なったこともあってか、ありがたいことに参加数が倍以上になりました。
そのため、マスカレード案内に必要なのは、「どれが企画のゴーストか」だけではなく、「どれが起動済みなのか」までが必要だと考えて実装しています。
ただ、この起動済みか否かの確認は普通の方法では出来ず、かなり荒っぽいことをしているので、バグが不安でもあります。
最後に、コミュニケーションコストの最小化という狙いに加えて、「初提出の難易度を下げる」ということも考えていました。
第1回では初めてゴーストを作る方が3人参加してくれたように、匿名ならではの利点として、初参加がしやすいことに気づきました。
この企画では「webサイトやSNSアカウントなどが不要」「企画自体がアピールになるため、個々の作品のアピールや告知が不要」「配布場所の用意も不要」と、割と参加の難易度が低いです。
また、初めて創作物を世に出すということは大変な緊張と決断を伴います。
これもなるべく簡略化できるように、途中からは簡易テンプレートも配布し、「立ち絵とセリフを数個用意したら出せる」という形を取りました。
人の入ってこないコミュニティは滅びてしまうために、なるべく新規参入を増やしたいという考えを自分は持っています。
そのためにも、なるべく新参者を囲い込みつつ、コミュニケーションのコストを排しておく必要があると考えています。
例えば、「知らなければ気軽に聞いて」と言ったところで、知らない人に質問を飛ばせる人はそう多くはありません。
ゴースト作成の色々なテクニックをこのブログやGitHubにまとめて、「誰にも聞かずとも調べて作れる」という形を目指していました。
ですが、作れるとしても、公開へ至ることと継続することに関してはまだサポートが少ないのかもしれません。
twitterでは新規の作品をRTしてくれる方が多いですが、必要なのは一言でも感想を送ることなのではないかと考えてもいます。
そしてこの企画ではありがたいことに企画を盛り上げてくれる方が多く、全作品に1つは感想がつくことが期待できるために、初参加の人にこそ向いている企画かもしれません。
作者当てという点では難易度が上がってしまうところがあり、少しばかり相反するところもあるかとは思いますが、それを差し引いてもです。
もしもゴーストのWeb企画を考えてる方がいれば、事例の1つとしてこの記事が参照されることを願います。
作者当ての要素もありますが、まずはまっさらな気持ちで参加作品を楽しんでみてください。
作者当ては十分に楽しんだ後で、特にお気に入りのゴーストについて思いを馳せてみるで良いと思います。
この企画の元となったのは、ゴースト回覧板3rdのイベント雑談スレの1-25のレスです。
かつてのイベントの良し悪しを議論している部分で、とくにこの21-25はこのイベントそのままな部分ですね。
自分はかつての企画を知らないので何も論じられませんが、この25レスはとても参考になります。
これは個人的な考えですが、作品というのは作者という影響から逃れられないように思います。
自分は作品と人格はなるべく切り離すべしという考えですが、日本語では「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」、英語では「He who hates Peter harms his dog.」(ピーターを嫌いな人が彼の犬を傷つける)と一般化されているように、作者の人格というのは所持品や創作物に対しても嫌でもついてまわるものなのでしょう。
これらが合わさって、なるべく作品についてまわる作者性を分離した企画として、ただしそれだけではパンチが弱く、さらに後々著作権が面倒なことになりそうだったので、答え合わせとして作者を公開するという形を取ってゴーストマスカレードは生まれました。
本来は「作者を考えずに純粋に作品を楽しむ」が第一の狙いなので、作者当てにはそこまでこだわらないでください。
まずは作品を楽しんでください。
さて、このゴーストマスカレードはそれ以外にも主催として色々と理想も詰めてあります。
参加時には、「本文に作者名(第2回では追加してURL)のみ」、あとがきも「本文を全て転載するのであとがき以外書かない」とルールを決めています。
これは「不要なコミュニケーションコストを最小限にする」という狙いがありました。
知らない人が開催するイベントへの参加はこのコミュニケーションコストが高くなりがちです。
面白そうな企画であっても、気を使って主催者へ参加表明をして、参加後もお礼などをしなければならないだろうかと頭を悩ませることになります。
個人的に、これは無駄なコストだと思っていて、そういった余計なコストを極限まで切り詰めた企画として立ち上げました。
その結果、参加方法はメールのみとし、チャットなどでは生まれがちな社交辞令なども全て切り捨てようとしています。
第1回は手探りだったので色々と考えが足りない部分もあったのですが、第2回は前回の問題点をなるべく修正しようと務めました。
まず、第1回での問題点は「誰が参加しているのかすら分からないので雲をつかむような話になりがちだった」ということです。
その上で、参加していないことを表明するとネタバレになってしまうということで、企画参加していない方にまで思慮を強要することになったというのが痛恨です。
そのために第2回では事前に全参加者を表示するという形式にしています。
これはこれで、企画自体が「袈裟」になる可能性はあるのですが、参加者当てにもう少しスポットを当てること、企画の外にまで影響を及ぼさないことなどを加味し、このような形としました。
他にも「絵柄で作者が推定されてしまう」という問題もあったため、今回は事前に複数名の方に協力をお願いし、マスターシェルを別の方に描き下ろしてもらって参加するように依頼しました。
こちらは依頼した方の全員が承諾してくれたため、絵柄での特定を難しくして純粋にゴーストの内容での作者当てに少しは役立てたかなと思っています。
その他に、第1回では機能作成代行を掲げましたが、こちらはチャットを必要とすると書いたせいか相談はゼロでした。
そこで第2回では一切の手続きを省略し、デバッグ代行を行いました。
「早いうちに提出された作品に関しては、スクリプトを隅々まで見て問題がありそうな部分をメールで指摘する」というものです。
メールでの低速のやりとりということもあり、締切が近いと間に合わなくなるために05/24まで行うことにしていました。
こちらは他の方からも口コミという形で広まったこともあり、1週間前までに30件以上の提出があって目を回しながらデバッグ作業をしておりました。
後半は初回起動のみ確認するという第1回と同じ形式としています。
今回は、「大きなバグがあるけど作者と名乗れないし修正も出来ない」と思い置くことになる参加者の方をかなり減らせたかなと思います。
案内ゴーストにも少し手を加えてあります。
今回は外出自粛の期間と重なったこともあってか、ありがたいことに参加数が倍以上になりました。
そのため、マスカレード案内に必要なのは、「どれが企画のゴーストか」だけではなく、「どれが起動済みなのか」までが必要だと考えて実装しています。
ただ、この起動済みか否かの確認は普通の方法では出来ず、かなり荒っぽいことをしているので、バグが不安でもあります。
最後に、コミュニケーションコストの最小化という狙いに加えて、「初提出の難易度を下げる」ということも考えていました。
第1回では初めてゴーストを作る方が3人参加してくれたように、匿名ならではの利点として、初参加がしやすいことに気づきました。
この企画では「webサイトやSNSアカウントなどが不要」「企画自体がアピールになるため、個々の作品のアピールや告知が不要」「配布場所の用意も不要」と、割と参加の難易度が低いです。
また、初めて創作物を世に出すということは大変な緊張と決断を伴います。
これもなるべく簡略化できるように、途中からは簡易テンプレートも配布し、「立ち絵とセリフを数個用意したら出せる」という形を取りました。
人の入ってこないコミュニティは滅びてしまうために、なるべく新規参入を増やしたいという考えを自分は持っています。
そのためにも、なるべく新参者を囲い込みつつ、コミュニケーションのコストを排しておく必要があると考えています。
例えば、「知らなければ気軽に聞いて」と言ったところで、知らない人に質問を飛ばせる人はそう多くはありません。
ゴースト作成の色々なテクニックをこのブログやGitHubにまとめて、「誰にも聞かずとも調べて作れる」という形を目指していました。
ですが、作れるとしても、公開へ至ることと継続することに関してはまだサポートが少ないのかもしれません。
twitterでは新規の作品をRTしてくれる方が多いですが、必要なのは一言でも感想を送ることなのではないかと考えてもいます。
そしてこの企画ではありがたいことに企画を盛り上げてくれる方が多く、全作品に1つは感想がつくことが期待できるために、初参加の人にこそ向いている企画かもしれません。
作者当てという点では難易度が上がってしまうところがあり、少しばかり相反するところもあるかとは思いますが、それを差し引いてもです。
もしもゴーストのWeb企画を考えてる方がいれば、事例の1つとしてこの記事が参照されることを願います。


